東寺(教王護国寺)の歴史をできる限り簡単に解説していきます!
歴史の情報を調べると、分かりやすいものがなかなか見つかりません。
漢字がたくさんあって、良く分からない長い文章がずらずらと書かれていてと。
ここでは、要点だけに絞ってできるだけ簡単にわかりやすいように解説していきます。
このページのもくじ
東寺(教王護国寺)建設の歴史
完成した時期
東寺の記録書に東宝記というものがあります。
そこに書かれている内容からすると東寺が建ったのは796年だという説が有力とされています。平安京が作られた時と同時期です。
誰が建てた?
平安京を作った人は桓武天皇なので、桓武天皇で間違いはないですが、同じく、東宝記に建設に携わった人の名前が記されています。
「藤原伊勢人」と言う人が、東寺の建築責任者と書かれていますが、実在した人なのかどうかの確認はまだされていません。
建てた理由
平安京がしっかり機能していた頃は、東寺の反対に西寺がありました。
今は時代の流れで東寺しか残っていませんが、平安京の正門とされている羅城門の東西に位置していたのです。
当時は不思議な力も信じられていたことから、平安京を守る為に建てられ、見守っていました。
さらに、日本の中心が平安京であったことから、東の国と西の国の護りという願いもこめられていたともいわれています。
東寺建設後の歴史

823年:空海に渡った
それまでは、ただ国を護る為というだけの存在だったのが、823年に嵯峨天皇が真言宗の空海(弘法大師)に東寺を預けたことで、宗教的な意味でも大事な存在になりました。
空海は真言宗の宗祖でもあることから、東寺は真言宗(正確には真言密教)を学ぶ場所へとなっていきます。
1486年:火災でほとんどが
東寺の歴史を見ると、火事は何回も起きていますが、1486年の火災が一番大きく、主要部分の大半を失いました。
そこから当時の大名なので援助で再建されていきます。
東寺は平安時代に建てられたもの火災などで残っていませんが、建造物がある場所や規模は当初のままです。
1994年:世界遺産へ登録
だいぶ最近の話になりました。
東寺は世界遺産にも登録されています。
「古都京都の文化財」として、1994年の12月に登録されました。
東寺の豆知識
毎月21日は弘法市
毎月21日は、弘法市と言われる出店がズラッと並ぶ市場が開かれます。
出店数は約1200店〜1300店で毎月約20万人が足を運んでいます。
それだけの人が集まると聞くと、すごい人でおしくらまんじゅうになりそうですね(笑)
東寺の五重塔には天邪鬼がいる
東寺の豆知識を探していると、面白いブログ記事を見つけました。
東寺にも五重塔があるのですが、その五重塔の中に天邪鬼が装飾されているそうです。
仏法的に見ると、いつも反対のことばかりをいう天邪鬼を見かねたお釈迦さまが、罰として建物の守り神にしてしまったとか。
五重塔に入ることができる時はぜひ見てみたいです。
講堂の中に仏像
東寺の講堂の中には、仏像が鎮座しています。
仏像の数は21体。
21という数字をよく見ますね。
↓詳しく説明しているサイトを見つけました。
Japantemple.comさん
参考文献&サイト様
まとめとつぶやき
まとめ
東寺(教王護国寺)の歴史を簡単に解説してきました。
東寺は今から約1200年前に建てられ、当時の建造物は残っていないものの、規模感などは変わらずにあり続けています。
もともと当時は地域を護るために作られました。
つぶやき
大学生のころ、計画もなにもしずに心の赴くまま進むノープランの旅ということをしたことがあります。そのときに立ち寄ったお寺がすごく印象に残っているのですが、そのお寺が東寺だった気がします。また行きたいなと思っていたので、次、京都に行く際は立ち寄ってみよ♪