*この記事は9月2日に書いています。
暑さは少しずつ和らいできており、明け方は少し寒さを感じることもあります。
秋の雰囲気を少しづつ感じるようになってきましたので、秋にまつわるお話をいくつかしてみようと思います。
今回はその第一弾
「十五夜」についてです。
由来ってご存知ですか?
秋は虫たちが鳴いて、綺麗です。
蚊も少なくなります。
夜長をゆったりと過ごしたいですよね。
いつも言っていることですが、由来や意味を知るとやっていることは同じでも今までよりも趣深く感じることができます。
日本から古く伝わる十五夜。
ゆったりと楽しんでみましょう。
「十五夜」の由来について簡単に調べてみました。
十五夜とは
十五夜とはそもそも満月を意味しているようです。
月は基本30日で新月から満月へを繰り返します。
15日かけて満月になり、15日かけて新月へと進みます。
その満月の時を十五夜と呼んでいます。
十五夜の由来
十五夜は満月ということを前述しましたが、なぜ秋の満月を十五夜といって親しまれるようになっていったのでしょうか。
次はそこについてまとめます。
月見の始まりは平安時代
十五夜というより、月見の始まりは平安時代と言われています。
今から1000年ほど前から月見という文化はありました。
月見というのはもともとは貴族の遊びの1つです。
池に船を浮かべ、月見酒を楽しんでいたそうです。
しかし、当時は月というのは不吉なものとして考えられていた為、直接見ることはせず、池やお酒に映った月を眺めていたという話があります。

庶民に広がったのは江戸時代
平安時代から始まった月見は江戸時代になって庶民に広がっていきました。
ここで、現代の「十五夜」の考え方へ変化したそうです。
作物は月の満ち欠けとともに育っていくことから、平安時代から変わって庶民の人々は月は作物を良いモノへ育てるパワーがあるのではないかと考え、それはいつしか月は縁起の良いモノと捉えられるようになりました。
さらに、秋は収穫の秋と言われているほど作物がたくさん収穫できます。
その収穫のメインシーズンである秋の満月に豊作を感謝すると共にこれからも豊作をと祈ったのが今の十五夜のイメージになっています。
十五夜に月見団子をお供えする理由
十五夜に月見団子をお供えするところが多いのではないでしょうか。
その団子は満月に豊作の感謝と今後の豊作を祈ってお供えされています。
家の実家では月見団子とお酒とススキをお供えしていたのを覚えています。
月見団子は感謝のしるし
豊作の感謝と今後の豊作を祈ってお団子をお供えしています。
月見団子がお供えされるようになった理由には2つのことが合わさっています。
1つ目
「満月に似た丸いモノをお供えする」
人の手で満月に近いモノを作り、それをお供えしているという考え方。
2つ目
「農業で取れたモノをお供えする」
主食となっているお米や麦を使っていたと言われています。
この2つの理由が合わさったのがお団子をお供えする由来になったのだそうです。
まとめ
十五夜の由来になったのは平安時代の貴族の遊び「お月見」でした。
それが江戸時代になって庶民に広がり、月に対して豊作の感謝と祈願をし始めました。
豊作というと「収穫の秋」
人々はその秋の十五夜を特別なものとして捉えたのです。