2015年、ノーベル生理学賞を受賞した大村智さん。
その方が研究を重ねて作ったのがイベルメクチンです。
いっとき、すごく話題になっていたイベルメクチンですが、結局のところなんなんでしょうか?
よくわからなかったので、TAIJIなりに調べてみました。
ここでは「イベルメクチンとは」について簡単にまとめています。
イベルメクチンとは
世界中で売れた寄生虫薬
薬というといろんなものがあります。
人に使う薬、ペットなどの動物に使う薬、農薬。
その中で、動物の薬の中で寄生虫薬としてイベルメクチンが広く知られています。
このイベルメクチンの素となるものを発見した人が大村さんなのです。
イベルメクチンとはどういったものか
イベルメクチンの素となっているモノがエバーメクチンという化合物です。
この化合物は、土の中にいる微生物の「放線菌」が作り出した成分の1つです。
このエバーメクチンを使って薬にしたものがイベルメクチンだそうです。
イベルメクチンができるまで
大村智さんは土壌にいる微生物を研究していました。
そこで面白いお話があるのでご紹介します。
土壌にいる微生物から作り出される成分をさがしている内に、大村さんは伊豆半島へ行くことになりました。
とうとう運命の出会いをします。
その場所がゴルフ場だったのです。
ゴルフ場から採取した土の中にエバーメクチンを発見したのです。
今や、ゴルフ場で発見された化合物が動物だけでなく人の命を助けているのです。
そのエバーメクチンを使って構造を変化させて、理想的な効果の出る成分に変えたものがイベルメクチンです。
イベルメクチンの効果
このイベルメクチンはペットのみならず、人の命を救っています。
その主な内容としては、寄生虫から起こる疾患に対しての効果です。
ペットに対しては、フィラリアが原因で起こる心臓内部が詰まることの特効薬として使われています。
他には内蔵に寄生してい寄生虫をやっつけてしまうとされています。
寄生虫が大きくなりすぎる前に寄生虫を退治するようです。
人間に対しては、オンコセルカ症、ペットと同じようにフィラリア症に効果を発揮しています。
このイベルメクチンによって、命を救われた人は年間で3億人にもなるそうです。
他にも、動物と同様に寄生虫が内蔵に寄生してしまう病気などにも効果があります。