ひな祭りの歌に込められた意味を調べたので、まとめています。
*音が出ます
ひな祭りの歌と言ったら、これですよね。
「灯りをつけましょぼんぼりに~」までは知っている方は多いですが、全部を歌える方は少ないのではないでしょうか。
増して、意味まで知っている方となるとさらに少ないのでは。
今回は、ひな祭りの歌の歌詞を紹介すると共に、そこに込められた意味をまとめてみました。
ひな祭りの歌詞
作詞:サトウハチロー
作曲:河村光陽あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひな祭りお内裏様と おひな様
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様に
よく似た官女の 白い顔金のびょうぶに うつる灯を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか
あかいお顔の 右大臣着物をきかえて 帯しめて
今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひな祭り*http://www.mahoroba.ne.jp/より
TAIJIは着物を着せかえて帯しめてなんて歌詞、今まで全然知りませんでした。
この歌詞を作ったのはサトウハチローさんという方です。
ひな祭りの歌の歌詞に込められた意味
この歌詞を作った方は、前述の通りサトウハチローさん。
彼はすでに亡くなってしまっており、正しい意味に関しては分かっていませんが、彼が生きてきた背景などを踏まえるとある程度分かってきます。
そこで、有名な一説があるのでご紹介します。
「うれしいひな祭り」という歌詞があるように、きらきら綺麗な歌という印象が強いですが、実はそこまで明るい歌ではなかったのです。
実は、姉へ向けた鎮魂歌だったという話です。
歌詞の中にこんな一節があります。
お嫁にいらした 姉様に
よく似た官女の 白い顔
というところがあります。
これは、嫁ぎ先が決まったお姉さんを連想させるのですが、嫁ぎ先が決まったすぐに結核で亡くなってしまったそうです。
そのお姉さんを思いながら、明るい歌にすることで、雰囲気のいいレクイエムにしたのでしょう。