竿燈(かんとう)祭りの歴史と由来
秋田県に秋田竿燈まつりというお祭りがあります。
先日はTAIJIの地元の祭りをご紹介しました。
日本各地には様々な祭りがあるので、気になって調べている内にこの秋田竿燈まつりを見付けました。
今回は、その秋田竿灯まつりはどういったものなのかを動画や歴史、由来を踏まえてまとめます。
竿燈まつりとは
開催時期と特徴
秋田県で行われる秋田竿燈まつり。
長い竿に大きな提燈のようなものを高く連ね、額や腰、肩などでバランスを取ります。
時期は毎年真夏の8月3日~6日に開催されます。
青森県のねぶた祭り、仙台の七夕まつりと合わせて、東北の三大祭りの1つと言われています。
無形文化財
この秋田竿燈まつりは重要無形文化財に指定されています。
重要無形文化財とは、
衣食住、生業、信仰、年中行事などに関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術など、人々が日常生活の中で生み出し継承してきた無形の民俗文化財のうち、特に重要なものとして国が指定したものである。
古来からの伝統を受け継いでいるんですね。
動画
由来は「ねぶり流し」
病気や悪い気を払うねぶり流しが発展
祭りには、今後の幸せのために行われることがほとんどです。
この竿燈まつりも無病息災を願って催されています。
そのまつりの名前がもともとは「ねぶり流し」と言われていました。
そのねぶり流しを原型として、発展が進んだのが竿燈まつりです。
ねぶり流しとは
ねぶり流しの特徴としては、笹竹に願い事を書いた短冊を吊るします。
その笹竹を持って街中を練り歩き、練り歩きの最後に笹竹は川に流して邪気を払っていました。
ねぶり流しとは、睡魔を川に流してしまおうというものから名前が付いたと言われています。
七夕のようなイメージですね。
ちなみに、なぜ、「眠り」なのかというと、病気をすると寝ていないといけません。
さらに寝転がっていると睡魔が襲ってきます。
その眠くなる原因を絶とうとするところから来ているようです。
秋田独自の行事に発展
もともとは笹竹に短冊を吊るしていたスタイルのねぶり流しが、ロウソクや提燈の発展や普及によって独自の変化を遂げていきます。
笹竹だったものは大きな竿となり、短冊ではなく提燈のようなものを吊るすようになります。
さらに、その巨大な竿燈をバランスを取りながら担ぐようになり、担ぎ方の技を披露するようになっていきました。
歴史
竿燈まつりはいつからあったのか
現在残っている文献としては、1789年「雪の降る道」という津村淙庵の紀行文というものに書かれています。
この中では「ねぶり流し」として記されているため、竿燈まつりという名前ではありません。
しかし、描かれている状態としては、長い竿に灯火を多く付けて街を練り歩くとされています。
竿燈まつりの原型は遅くとも江戸時代からあるんですね。
無形文化財に登録
上記で無形文化財に登録されているとごしょうかいしましたが、国の重要民俗文化財に登録されたのは1980年のことです。
同じ時期のタイミングで青森のねぶた祭りも登録されています。